
●「すべてのものは自分の表現」。
●「すべては自分がつくつて居る世界。だからこそつくりはうだいの世界。どんなにでもつくれる世界。これこそほんたうの世界−−−これ以外にほんたうの世界が何處にあるのであらうか。人はしばられてなんか居ない。嘗てしばられた事があつたであらうか。しばられて居ると思ふならば、其れはしばつて居る自分自身なのだ。人は昔から開放されて居る。今更何に開放されるのだ」。
●明治23年に生まれた陶芸家であり、彫刻や書、詩等でも優れた作品を残した、河井寛次郎の言葉です(河井寛次郎『いのちの窓』より)。
●「あり得べからざるものをあり得させる」芸術に火の様な魂を注ぎこんだ彼の作風は、初期、中期、後記と年代を経て、自由で奔放な造形に移っていきます。
●人は年を重ねるごとに守るものを増やし、築き上げた砦から新たな地へと踏み出す事を躊躇します。誰でも一旦手にしたものを壊すことには恐れを持つものです。それは覚悟に違いないのですが、気負う事なく、開放とするところに、胸を突かれる思いがしました。世界は本来、自在なものであると−−−−−。
●私たちの仕事もまた、このようなものではないかと思います。「出来ない、無理だ」と決めているのは、何あろう、自分自身の意識に他なりません。
●冬薔薇やわが掌が握るわが生涯(野沢節子)